109. 梅のバス

 梅の咲く時だけこんでるバス　普段はガラガラ　

「いつもいつも　いっぱいならいいのにな」　

運転手さんは　願って　梅の絵を描きました。　

バスのシートに梅の花、通路に散った花びら、　

バスの外に　梅の木をたくさん描きました。　

まるで梅の山が走ってるみたいです。　

すると、うぐいすが　いっぱいバスに近付きました。　

運転手さんが　バスの上に梅の木を乗せると、　

うぐいすが巣を作りました。　

バスから　うぐいすの声が一年中　聞こえます。　

バスは「うぐいすバス」と　有名になって　

いつも乗客でいっぱいになりました。　  

108. 雨かな？雪かな？

 寒い日　ボタン雪がボタボタ　

午後　雪が雨にかわった　

あったかくなったのかな　

あったかくなるのは　うれしいけど　

雨は　ぬれちゃうし　雪のように　

舞ってくれなくて　ちょっと　さびしい。　

雨さん　嫌われたくなかったら　

くつ　グチョグチョ　ぬらさないでね　

今　遠くの山に　白くかぶる雲　

今　山に　雪が降っているのかな？  

107. 未知の動物の鳴き声

 小さな白ネズミさん　

大きな象さん　

ふとった豚さん　

スマートなきりんさんがいました　

もしも　

白ネズミが いっぱい食べて　大きくなって　

象が縮小機で　小さくなって　

豚が　ダイエットして　

キリンが戦車の下敷きで、短足、２重あごになったら　

声は？

大きい白ネズミさん「ジュージュー」　

小さい象さん「ピュー　ピュー」口笛　

やせた豚さん「ガリガリ　ヒョロヒョロ」と鳴き　

力士のようなキリンさんは？「どすこい！」　

 と　鳴き声になるかも

106. カゼ

 口がさむい　鼻がさむい　耳がさむい　

久しぶりの冷たい雪に　ふられちゃった　

どこもここも「さむい」って言ってるのに　

家に帰って　暖かくしたからって　

真夜中までパソコンで起こしちゃいけないね。　

鼻と口はクシャン　耳はツーン　手と足はお熱　

カゼ　ひいちゃったみたい　いっぱい寝なくちゃね　

口さん、鼻さん、耳さん、いっぱい休んでね　

月曜までに　カゼ　さっさと治らなくちゃね　

105. ゲームっちコロコロ

ミニちゃんの　小さいゲーム機　

ゲームっち　落ちちゃった　コロコロコロコロ　

「落としちゃ　だめでしょ」　

ほんとは　ママの荷物が当たって　落ちたのだけど　

ミニちゃん　気付いてない　

ゲームっち　追いかけて　ひろう　

「こわれてない？ゲームっち」　

ミニちゃん　両手にのせて　キズを見る　　

お医者さん　気分で　

「ケガはありません　よかったね」  

ナデナデして　ゲーム　始める

104. 赤ちゃんじゃないぞ

 赤ちゃんは耳をしらない　

耳を引っ張って　舌だして　

アカンベーするのは　お兄ちゃん　

赤ちゃん　よろこぶ　

赤ちゃんは　お口に指つっ込むだけ　

鼻（はな）に指つっこめるのは　　

ちょっとだけ大きなお兄ちゃん　

大人はふつう鼻に指つっこまないけど　

赤ちゃん　よろこぶ　

赤ちゃんが　よろこぶと　

「どうだ　ボクは　もう　赤ちゃんじゃないぞ！」　

と、いばるお兄ちゃん　

妹に　もうちょっとましなことしてほしいママでした　

103. 雪ダルマが動いてる

 雪ダルマがこっそり動いてるって　知ってる？　

だれもいない時　動いて　もとに戻るの　

ほら、ボンボンボン、雪だるまの飛んだあと　

雪の原～[●:* ,く●)、 "(●}*. (●;*。 ,{●3： *;(●]＝3　

　　Bon Bon Bon Bon 着地　

もとにもどったときはBon Bon Bon Bon　

汗かいて 少しとけちゃうの。  

102. 初のコンサート

 今日は初のコンサート

バイオリンひきの　アシカさん　

トランペット吹きの　象さん　

２人のコンサート　

アシカのバイオリンは　おひげで　キィキィ　

象のトランペットは　お鼻でパッパラパー　

熱中して　踊りまくって　演奏すると　

アシカのバイオリンの中に　　

象のトランペットの鼻が入り　

短い足のアシカが　後ろに転んで　

まるで　ピエロの演奏会で　大笑い受け　

漫才みたいなコンサートになっちゃった 　

101. ２人のさい銭

 今日　神主（かんぬし）は　神社（じんじゃ）で　

建物やお庭の　おそうじで毎日　忙しく　はたらき　

神様へのご奉仕（ほうし）に　お経（きょう）を　

あげに行きました。　

２人のおじさんが　拝（おが）みに来ました。　

神主は　2人を　窓から　チラッと見ただけでした　

　

　１人は妻と子に死なれ、生きる気力を失って　

　泣き暮らし、服も変えずヨレヨレの　おじさん　

　いつまでも悲しみは消えず　神社に来て　

　「もう　楽しみも無くなった。 

　天国の妻と子に合わせて」と　お祈り

　今月使わなかった　さいふの残り金　20万円を　

　賽銭（さいせん）箱に入れました　

　もう１人は　背広をきた、金持ちそうなおじさん　

　おじさんは　きのう高いお店でお酒を飲み　

　お金を使い過ぎて　奥さんにおこられ　

　神様に「ママの怒りをしずめて」と願い　

　５円しか賽銭をなげませんでした。　

　神社の賽銭は１０万５円でした　

1日の仕事が終わり　神主は　

２人の様子を家族に話しながら　

「１０万も寄付して下さった背広の方に　

神のごかごがありますように」と　感謝しました　

6さいの巫女（みこ）ちゃんが　ふしぎそうに　

「どうして、どっちが10万円の人か わかるの？」と　聞きました　

神主は　答えられず　2人が 幸せでいるように 　ねがいました

100. つばさが４つある鳥

 つばさが４つもある　すごい鳥　

パタパタパタパタ　

あれ?　離（はな）れちゃった　

２匹が　重なってただけか～　

パタパタパタパタ　

でも　仲良く　また１つに重なった　

パタパタパタパタ　

きっと仲いい鳥なんだ　

赤い夕日の中で　恋してるかも