今日 神主(かんぬし)は 神社(じんじゃ)で
建物やお庭の おそうじで毎日 忙しく はたらき
神様へのご奉仕(ほうし)に お経(きょう)を
あげに行きました。
2人のおじさんが 拝(おが)みに来ました。
神主は 2人を 窓から チラッと見ただけでした
1人は妻と子に死なれ、生きる気力を失って
泣き暮らし、服も変えずヨレヨレの おじさん
いつまでも悲しみは消えず 神社に来て
「もう 楽しみも無くなった。
天国の妻と子に合わせて」と お祈り
今月使わなかった さいふの残り金 20万円を
賽銭(さいせん)箱に入れました
もう1人は 背広をきた、金持ちそうなおじさん
おじさんは きのう高いお店でお酒を飲み
お金を使い過ぎて 奥さんにおこられ
神様に「ママの怒りをしずめて」と願い
5円しか賽銭をなげませんでした。
神社の賽銭は10万5円でした
1日の仕事が終わり 神主は
2人の様子を家族に話しながら
「10万も寄付して下さった背広の方に
神のごかごがありますように」と 感謝しました
6さいの巫女(みこ)ちゃんが ふしぎそうに
「どうして、どっちが10万円の人か わかるの?」と 聞きました
神主は 答えられず 2人が 幸せでいるように ねがいました
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